五月病とは何か。その症状と原因、その対策について

「五月病」とは

「五月病」とは、日本で呼ばれる呼称で、5月になると職場や学校などで起こる、うつ病的症状を指します。読み方は「ごがつびょう」です。海外では1月病や9月病と表現され、冬休みや夏休み明けといった長期休暇後にメンタル不調に陥るケースが多いようです。

一般的には、新年度や新入社員の入社、異動などが重なることでストレスが溜まり、うつ病的な症状が現れるとされています。

海外では、夏休み明けに起こる「セプテンバーブルー」とか、クリスマス休暇明けに起こる「1月病」などもあります。

五月病の症状は

症状としては、以下のようなものが挙げられます。

  • やる気が出ない
  • 気力や体力がなくなる
  • イライラする
  • 睡眠障害がある
  • 食欲不振や過食になる
  • 頭痛やめまいなどがある

これらの症状は、社会生活に支障をきたし、うつ病の症状と似ています。

「五月病」チェックリスト

次の項目で「五月病」かどうかチェックしてみてください。1つでも当てはまれば、自分自身が5月病にかかっている可能性があります。

  • 最近、やる気が出なくなってきた
  • 疲れやすく、体力がなくなってきた
  • 食欲がなくなったり、逆に食べ過ぎるようになった
  • イライラすることが増えた
  • 眠れない、または寝すぎてしまうようになった
  • 頭痛やめまいなどの不定愁訴がある
  • 仕事や学校に行くのが億劫になってきた
  • 楽しいことが楽しく感じなくなってきた

「五月病」の原因

五月病の原因としては、次の4点が考えられます。

環境の変化

4月は新しい年度の始まりで、仕事のスタートや学校の新学期がはじまります。環境が変わることにより、ストレスがたまりやすくなるとされています。

新しい環境への適応

新しい職場や学校に行く場合、新しい人間関係を構築しなければなりません。それに伴って、周りの人との合わせ方やルール、役割分担などを学ばなければなりません。この適応には時間がかかり、ストレスを感じることがあります。

気候の変化

春から夏にかけて、気温や湿度の変化があります。この気候の変化により、体調が崩れたり、疲れやすくなったりすることがあります。

新しい目標が分からない

4月までの新しい年度は、新しい目標がたてられる時期です。しかし、5月になると新しい目標が見えなくなり、やる気が出なくなることがあります。

「五月病」の対策について

五月病の対策としては、次の2点があります。

運動をする

運動により、ストレス解消や体力増強、免疫力向上などが期待できます。また、脳内物質の分泌が促されることにより、気分の改善にもつながります。

十分な睡眠を取る

睡眠不足はストレスやうつ病の原因となります。なので、十分な睡眠を取ることはとても大切です。

まとめ

「五月病」は軽いうつ症状とも言われます。環境が変わることで、自分らしさを見失う時期でもあります。自分らしさを取り戻して、新しい環境に慣れるまでゆっくりと進んでいきましょう。

既に慣れている人は新しい環境に馴染めない人の全力サポートを心掛けてくださいね。

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